メルボルンセントラルの歴史

メルボルン市街の主要な中心駅として、メルボルンセントラルステーション(Melbourne Central Station)という駅があります。この駅はメルボルンセントラルというショッピングモールとの複合施設から成っていて、ショッピングモールの地下に鉄道駅が走っているという構造になっています。施設の中を通っていろんな通りに抜けられるようになっているんですが、中はけっこう入り組んでいて、私はときどき迷子になってしまいます。

さて、このメルボルンセントラルステーションですが、じつはもともとはメルボルン・セントラル・ステーションという名称ではなく、ミュージアム・ステーション(Museum Station)と呼ばれていました。というのも、昔、ここにはミュージアム(メルボルン博物館)があったからです。現在はカールトンに移転していますが、1995年までは現在のメルボルン・セントラル・ステーションに博物館があったんですね。このミュージアム・ステーションは1981年に完成し、1995年の博物館移転の2年後の1997年に現在のメルボルン・セントラル・ステーションへ改名しました。

また、メルボルン・セントラル・ステーションは現在はショッピングモールなんですが、1991年から2002年までの約11年間はじつは日本のデパートでした。日本の大丸が海外展開の一環としてメルボルンに進出していたんですね。さらに、この近代的で斬新なデザインの巨大なデパートは日本人建築家の黒川紀章によって設計されたそうです。メルボルン大丸は、1991年9月11日に開店し、2002年7月末の閉店までメルボルンの人々に親しまれ、当時の人々は、メルボルンセントラルのことを「DAIMARU」と呼んでいたそうです。大丸がなくなってからは、様々な店舗から成るショッピングモールとなり現在に至っています。ちなみにメルボルンセントラルは、待ち合わせ場所としてよく利用されることで有名で、とくにモール内の広場に大きな時計があるのですが、その時計の下は有名な待ち合わせスポットになっています。それから、さきほど言ったように、当時メルボルンに住んでいた日本人はメルボルン・セントラルのことを「大丸」と呼んでいましたが、現在は「メルセン」という略称で親しまれています。もちろんこの「メルセン」という略称は、オーストラリア人には通用しません。メルボルン在住の日本人の間だけで使われている言葉です。